野生クマに捕獲されました。

街っ子が野生クマに捕獲されて振り回されている日常です。

毒になる親

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地元を出てから書店の無い町に住んでしまった時期が長かった為、長い間以前のようにふらっと出かけて魅力的なタイトルの本を手にして買う事もできなくなったので新書は
殆どありませんが、我が家の書棚の中から今日はこれについて回想しようと思います。

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この本を買ったきっかけは、徒歩5分もしない大きめの書店に平積みされていたから
ただそれだけでした。
タイトルの強烈さから普段訳書を好まないタイプなのにも関わらず、思わず手に
取っていたのです。

内容は一言でいうと、15章に分かれた虐待について書かれた本です。
読み進めて行くと
これも虐待にはいるの?

一般的なイメージでは虐待と認識されていないのではと思われるものもあり
当時若かったkuma-yomeは驚きを隠せませんでした。


更に若かったkuma-yomeが驚いた内容とは「毒になる親」を許す必要はないと書かれていた章です。

最初に書いたように、ここ数年新書を読んでいないので現在はどのように書かれて
いるのか分かりませんが、購入した当時は考えられない一言でした。

どんなに酷い虐待を受けても「子供は親を許さなければならない」周囲から言われ続け
許せない子供は悪人であり、虐待をする親はかばうべきかわいそうな人であり
責められるのは子供だけでした。

虐待被害にあっている子供が居ても、見て見ぬふりは当たりまえだった。
救いを求めて来た子供に対し助けになるふりをして中途半端に介入した後に
「あの子は嘘つきだから言う事を信じてはいけない」
唯一の居場所であった学校での安らぎを奪って自己満足の大人も少なくはなかった。

結果その子供は成長した後に
「悪いのは虐待をした親を許せない被害者であるはずの自分」
そう一人で悩む事になる。

しかしこの本には許す必要がないばかりか、生きている間に思いを伝える事が大切だと
書かれている。

この一文には心が救われ虐待被害者もいるのではないでしょうか?
自分が被害者である筈なのに、加害者である親を許せないばかりに周囲から冷たい目で
見られ、恨まないように憎まないようにと日々苦しんで居る被害者に対して
加害者である親は自分のしたことを忘れて嘘の記憶を語り、恩を売ってくる。この本を読んでも中々行動に出られないのはごく自然なでこの通りにしたから
できなかったからとそれぞれの人生100%の正解はないけれど、この本の存在を知って
虐待について正しい知識を持って欲しい。

虐待ではないと思っていた自分の行動が実は立派な虐待である可能性もあるのです。
被害だった人は許せなくても良いんだ

その一言を知るだけで夢でうなされる回数が減ったりできるのだから勇気を持って開いてほしいと思います。

対応する側に正しい知識が無かっ場合、知識があっても上手く動け無かった場合
不幸になるのは誰でしょう。

虐待とは無縁で幸せな生活を送っていると感じている人も、呪いのような苦しみに
日々悩まされている人も是非読んで貰いたいと思える一冊です。