野生クマに捕獲されました。

街っ子が野生クマに捕獲されて振り回されている日常です。

お握りのり(8月27日)

大人になるまで「お握り海苔」って地方では全然違う物のことを言うんだと知りました。
親戚全員が関西人で、なおかつ半分以上の親戚が大阪市民というkuma-yomeにとって、関西以外の文化を知るという機会は社会人になるまで訪れなかったのです。

お正月の「お雑煮」が白みそに、雑煮大根と金時人参と丸餅じゃあない人がいるというのも、20半ばになって初めて知りましたしね。

f:id:kuma-yome:20171204213220j:plain

お盆を過ぎた8月の終わり頃に老熊の先輩からお盆のおすそ分けが我が家に沢山やって来ました。この写真はおすそわけの一つである、お握り海苔です。

そういうのを貰った事が無かったので、びっくりしたんですが、この地域では先祖供養とかに力を入れているらしくお盆にはお坊さんが忙しそうに、スクーターで家を回っていました。お盆とかではなくっても、時々お坊さんが近所の家に出入りするのも何度か見ましたね。

今の地域に引っ越してビックリしたのは、昔からの年中行事的なのをキチンとしている家が多いという事で、町内会があったり、消防団があったり、神社やお寺に所属していて行事ごとのお手伝いをしたり、ご近所さんの人間関係が複雑に絡み合っています。

 

いままで住んでいた場所は有名な神社があったのもあり、お正月の初もうでは日の出前から長蛇の列だったんですが先祖供養的な行事?!はあまりしない家が多かったように思います。

お通夜やお葬式は普通にしますが、初七日は四十九日と一緒にした記憶が子供の頃に何となくあります。仏壇脇に飾る提灯?も新盆の時にレンタルで借りて飾る程度で、その後のお盆には飾りませんでした。

昨年お盆の時期に老熊の先輩の家で夜飲み会をした時に提灯がキチンと飾ってあってびっくりしました。

田舎に住むという事は「日本古来からある様々な作法や行事ごとを知らないといけないんだな。」と思った瞬間だったんですが、そのお家の方は親切な家族の方ばかりなので、お盆のお飾りをした仏壇の前で戸惑っているkuma-yomeに対して優しく「お盆というのはこうやってするんですよ。提灯はご先祖様が返って来る目印なんですよ。」とご挨拶の仕方を教えてくれました。

そちらの家ではごく最近亡くなった方が居る訳でもないのに、お供え物がたくさんあって、立派な仏壇の周りは綺麗に飾られていて、ふっかふか座布団も正面に用意されていました。

そこのお家では、ここ数年誰かが亡くなったとかっていう事は無いのに、キチンと仏壇が飾られていたので「親族が亡くなってから何年経ってもキチンとお迎えするんだ。」と知りました。

今住んでいる地域には老熊の知人、友人等が沢山居られますがkuma-yomeはいつも老熊の隣に立ってる付属物程度の認識だと思うので、優しく教えられる事はあっても、叱られたり注意されたりという事は無いといってもいいくらいなので結構気楽に田舎生活をしていますが、引っ越してから知り合った「結婚して初めて住んだ」という女性の方々は30年以上経ってもいまだに腹が立っていたりする人が結構多いようです。

初対面のkuma-yomeに突然愚痴ったりするくらいですからね。

f:id:kuma-yome:20171204213240j:plain

日本古来の作法といえば、思い出すのがお握り。
子供の頃お握りが中々上手く握れなくって、テレビで「さんかくお握り」 の握り方を丁寧に説明していたので、それを真似て「さんかくお握り」だけは握れるようになったのですが、当時お年寄りの人から「さんかくお握りを行楽用弁当に入れるのは非常識」と言われた事がありました。

「さんかくお握り」というのは災害時やお通夜といった場所で、急いで大量にお握りを作らなくてはいけない場合に握るお握りなんだそうです。

kuma-yomeは不器用なのか綺麗な俵のお結びが作れないので、子供のお弁当は「真ん丸お握り」でごまかしたりしていました。

今住んでいる場所というのは、お年寄りばっかりで派遣っぽい仕事をしていても、kuma-yomeよりも10位年上の人ばっかりで、同世代とかkuma-yomeよりも年下って人には会わないといってもいい位会えません。習い事も親子以上年の離れた人ばっかりで、kuma-yomeが最年少ですしね。

若い世代は地元では働かずに、車で最寄り駅まで行ってそこから電車に乗って通勤する何とかってシステムで仕事に行ってるらしいし、フリーペーパーを見ても、原付や小型での通勤許可の文字が目立ってますしね。

稼業を継いだ人以外の若い人は夜日が暮れる時間にならないと見かける事もないくらいの高齢化地域。

今まではお年寄りですら昔ながらの作法的な物に疎い人が多くって、お通夜やお葬式があると葬儀社の方やお坊さんに色々聞いたり、説明プリントを貰ったりして行事ごとを進める人が結構いましたが、田舎は色んな所で日本古来の作法だとか色んな事に対してこだわったりする人が多いようなので、知らない事に関しては見栄をはらずに「知りません」という姿勢を見せて、「知っている程度の事」に関してはやる癖をつける努力をしようと、お供えおすそ分けの「お握り海苔」で俵握りを練習してみました。

子供の頃よりはマシですがまだまだ形がちょっと変。
力加減も分からないので、手に取ると崩れそうになったりして落とさないように手首のスナップをきかせています。

結構枚数のある「お握り海苔」の筒なので、これが無くなる前に少しはマトモな「お握り」ができると良いですね。

 

 

良かったらぽちっとお願いします。


にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


にほんブログ村