野生クマに捕獲されました。

街っ子が野生クマに捕獲されて振り回されている日常です。

医療機関の意識レベルにガッカリ

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kuma-yome普段は大きな病院へ通っているので、今住んでいる場所で救急車騒ぎになったり、今回のように入院や外来になると決まって「いつも行ってる病院へ行ったらいいやん。」と何故だか怒れるお医者さんや看護婦さんが結構います。
kuma-yomeが通ってる病院がサボってるとかじゃなくってですね。「かかりつけ医を持とう」キャンペーン的なのが全国的にやってる筈なんですよ。癌も「癌拠点病院と町のお医者さんとの連携」なんて良くニュースにもなってますしね。
なのに「その病院へ通っているのに他診療科で見て貰えないのはおかしい!どう思う?!冷たいと思わん?!」と患者に怒りだす医療関係者の多い事。


風邪や捻挫程度の事でも「大きいから」「有名だから」「綺麗から」等の理由で大病院へ行きたがるマナーのなってないわがまま患者。


今と違って携帯電話が与えるペースメーカーへの不具合が問題になっていた時代。ペースメーカー外来の受付前で「病院への道順が家族に説明できないから変わりに説明しろ!」と病院職員を捕まえて大声で電話をしてゴネる人、周囲の患者さん達から怒りをかっても逆キレする始末。


産婦人科妊娠が分かってから行くと分娩予約がいっぱいでと断られますが、不妊治療をしていたり、母親が重い持病をかかえている為に他病院で受け入れ拒否されたから、ここでしか生めない等それぞれの悩みを抱えた妊婦さん達の多くいる病院だから当たり前なんです。

それなのに「仕事場から近かったし綺麗で大きな病院だから、知り合いの先生に嘘書いて貰ってここにしちゃった。」なんて笑顔で自慢する人がいて、脳内お花畑のその人は周囲の人に「その週目だとお腹小さくない?うちの子大きいのよ!」なんて自慢してまわる空気の読めない最低な態度。そんなこんなで病院機能はパンク。
予約をしても2時間~4時間ずれ込むのは当たり前。
急用や台風等で予約変更をしたくっても、「予約日まで一か月を切っておりますので来月しか予約が取れませんが?」

と言われたり、先生の急用で休診になる時は夜に先生ご本人から電話がかかって来て診察日時以外の日に変更したり、救急外来の診察室に変更になったり。


先生は朝9時から17時近く位までトイレに行くのにも罵声を浴びながら青い顔して診察に当たっていた事が長年続いていました。

計算窓口もたくさんあるのに1時間以上並びます。その後会計待ちに1~2時間。お薬待ちに更に1,2時間。

そんな状況本当に体の具合が悪い人が待てると思いますか?家族が付き添ってるから大丈夫だろうとお気楽な方も居られますが、家族が居たって重病の方が長時間外出するのは大変なんです。

そんな混雑が10年以上も続いていたある時、1Fロビーで子供用車いす?みたいな乗り物に乗った子供さんが少ししんどそうにしていて、心配そうに顔を覗き込む母親らしき人、看護婦さんを探して連れて来た父親らしい人がいたんですが、直ぐ近くで順番待ちだったkuma-yomeは偶然話を聞いてしまいました。

「酸素がもうじきなくなる」と予備らしき物の存在も見えたんですが、ひょっとしたらそれは使い切ったから病院へ返却する分なのか、途中で交換した物だったのか、無知で無能なkuma-yomeには全く分かりません。

でも そういった姿を見ると、「主治医の診療科目以外は町のお医者さんに一度行くようにしよう」と真剣に考えてしまいました。

呼ばれた外来看護婦さんも少し悩んだような顔で子供さんをのぞきこんで、どこへ電話して良いか悩んでいる様子でPHSを手に握っています。

しばらくしてどこかへ案内されていたので先生が対応されるんでしょうが、院外でもし同じことが起こったらと思うと怖いですよね。

一般の救急要請はたとえ通院していても断る病院として救急隊員の間では昔から有名でしたし。


その数年後、外来の完全紹介状性を病院は導入したんです。
勿論いきなりではなく数年かけてジョジョに完全紹介状性の診療科目を増やしましたし、院内紹介も診療科目によってはたまに認められます。


それを今住んでいる地域の医師や看護婦さんは「えらく上からやな。冷たい病院やな。」と非難しますが、予約時間が毎回3時間とか遅れて一日何もできない日が月に何度もあって、過労でやめていく先生が多くそこの病院を本当に必要としてる人が医療が受けられなくなる、その事の方が問題だと思わないのかな?と医療関係者の意識の低さに唯々驚くばかりです。


kuma-yomeはその病院に転院してから長い間ずっと通っているので、病院の方針には従います。第一次医療機関で間に合うような些細な病気であれば、そこへ行くのが当たり前だと思うし、移植や特殊な治療を必要とする人々が長時間待たされて命の危険にさらされる事はなくなるのですから。

阪神淡路大震災福知山線脱線事故でも早い段階で受け入れ病院として名があがってましたし、大きな病院が暇なら災害等の時大いに力を発揮できて本来の役目を達成できると思います。

老熊は物凄い田舎に住んでい居た事が多かったので、大きな病院の体制についてはあまり知らないようで、「産婦人科で明るい顔で妊娠を喜んでいる人ばかりじゃない」と話した時とっても衝撃を受けてました。

望まれない妊娠。コインロッカーベビー、育児ノイローゼ、幼児虐待何かを思い浮かべてしまうんでしょうか?

何回妊娠しても出産直前に原因不明の流産を繰り返す人、内臓がちゃんとできてないので、生まれても医療器具を付け続けなければ生きられない赤ちゃん。
多くの妊娠の形があるんです。


去年「コウノドリ」を見て感動しました。
今まで自分が言われて来た事。周りの妊婦さん達が悩んでいるのに、無知なお花畑妊婦等に酷い言葉を言われていた事。

あれらがちゃんと書かれてあったので、妊娠出産は何の問題も無く元気な赤ちゃんが生まれて、そのまま育っていくもの。

なんて無知で能天気な人が一人でも減ってくれればと涙を流しながら見ました。
超難易度の高い手術をいとも簡単に終えてしまう天才外科医。
昔から良くあるテーマですよね。でもそれってそういう人はとっても少ないし、家族や本人がそういう病気になったってお金が無くって手術できなかったりする遠いお話し。

そんな事よりももっとみんなの身近に一人で悩んでる、苦しんでる人が居るんだよって。
あなたのその脳内お花畑のせいで、子供をかわいいと思えなくなってしまう人、どんなに努力をして身を削っても母親として失格なんだと悩んでしまう人がいるんだよ。

自分が何のトラブルも無く無事に健康な赤ちゃんを産んで、その後もスクスクと病気等もなく育っているからと言って、周りの人も同じでは無いんだよ。

人それぞれ色々あって、大きな社会ができあがってるんだよ。
無理に理解しようとしたり、近寄ったりしなくて良いから。
適度な距離で普通に接していけば、世の中はもっと住みやすい社会になってくれると思うんです。

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大きな病院が至る所から軽症患者を受け入れまくったら、田舎の中小病院の経営がなりたたなくなって、病院がつぶれてしまったら障害のある人や足の悪いお年寄りが困るからという理由で、苦渋の選択で完全紹介状性を決定したと聞きました。
日本は医療を自由に選択できる国ですが、本当に必要としてる方の為にベッドを譲ってあげる、外来の診療枠を譲ってあげる、そういうった心の優しさとゆとりをもって貰いたいと思います。

幸いうちの子供達は生まれた時からずっとそこの病院へ通っていたので、病院でのマナーはとても良いです。

勉強が苦手で学校では落ちこぼれ気味でしたが、混雑する外待合では体調の悪そうな人、赤ちゃん連れの人に座席を譲ったりしましたし、多くの人で混雑している待合室やエントランスでは決してお菓子やジュースをこれみよがしに食べる事はしませんでした。

食べたくなった時は「お弁当コーナー」へ行って大人しく食べ。人前で飲み物を飲む時はミネラルウォーターだけを飲んでいました。

「病気で食べたい物が食べられなくって悲しい思いをしてる子が見たら可哀そうや。」というのが小学校の時の長男が発した言葉でした。

本人はアトピーで食事制限が多くあった為、保育所も毎日お弁当だったしハンバーグや、ケーキ等は梅田まで行かないと手に入らなかったので自分自身我慢していたのもあったんでしょうね。

そういった事もあり、障害のある方や病気の方に対してはとても優しい子になってくれたと思っています。

田舎は何の憂いも無く健康な赤ちゃんが生まれて来て、そのままスクスクと育っていくのが当たり前の選ばれし精鋭軍団の集まりのようで、全く子育て論がかみ合いません。

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色々悪く言われる事が多い大阪市ですが、生まれつき体の弱いkuma-yomeが人並みの生活が送れて、体の弱い子供達を育てる事ができたのは、ちょっと歩けば病院がある環境だったお陰だと感謝いています。

主治医から「この病院だったから生き残れた」と話された事もありましたし、早世な家系の人間が細々と人並みの長さの人生を生きる為には必要な最期の砦なので、どうか元気な方々は面倒でしょうが近所のお医者さんへ行って、要検査になってから大きい病院へ行ってください

枠を開けてあげてください。
沢山の難病の人達が何年も入院している姿をみました。
多胎妊娠だった為に「母体の安全を守る為に何人か選んで下さい」と言われている方がいました。

女子が欲しいから(男の子が欲しいから)等と気楽に考えているフリをしている気丈な妊婦さんもいましたが、正直誰なんて選べませんよ?
生まれた子供を見るたびに自分の都合で消してしまった命の子供の顔や性格を想像してしまう日々に苦しんでしまうんですよ。

それで悩んでいる方が胸の内を話してくれましたが、他人にはどうしようもできません。

kuma-yomeの周りは大阪市を悪く言って田舎生活を大絶賛する人が多くいますが、子供達は大阪市で育てて良かったなと思います。

それぞれ その人にあった居場所ってものがありますからね。
もし、無理してブームだからと田舎生活を強行していたら、子供達もkuma-yomeも跡形も無かったかもしれませんしね。

 

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