野生クマに捕獲されました。

街っ子が野生クマに捕獲されて振り回されている日常です。

1年の手話講習

kuma-yomeは体が弱く生活も色々大変だったので、何かをやり遂げるという事ができませんでした。

学生の頃は勉強がとっても好きで一生懸命勉強しましたが、小学校1年から休みがちだと授業に追いつくのがせいいっぱいで、優秀な成績を収めるという所まではいけません。

抵抗力や体力が付くまでは体育も見学でしたし、外遊びをする事も禁止でしたので、同世代の子達がやっていたような遊びは殆ど分かりません。

中学に行ってある程度体力が付いたというので体育や外遊びは解禁になりましたが、子供の頃から名一杯外で遊んで運動をしていた子達にはかなうはずもなく、みんなとスタートが同じだという英語の授業が楽しみで仕方ありませんでした。

結果は話す事はできないけれど、読み書きはできる程度には学力が付き社会人になってからも休憩時間等にコツコツと勉強しておりましたが、やっぱり体調を壊したり家庭的な事情だったりで勉強継続ができずに数年が経つとスッパリ英語を忘れてしまって、次に「ほかの外国語を勉強してみよう」と区民センターへ習いに行ったもののやっぱり体調不良や家庭の事情で継続が困難になり、せっかく先生に褒められていたのに体調が治った頃にはスッパリ忘れてしまう位の年月が経ってしまいました。


子供の頃からバイクが大好きだったし、パート探しに有利だからと車かバイクの運転免許取得をもくろんだ事もありましたが、主治医からは「できれば諦めてくれた方が...大阪市内に住んでたら運転免許が無くっても困らないしね」と言われたので「簡単に誰でも取れる」と言われていた原付免許すらありません。

でも自分の体の事や家庭の事を恨んでみても仕方がありません。
他人をうらやんでばかりでも何の進歩もないので、色々と自分なりに新たな物を求めて勉強し続けたいと思っていたのですが、何をやっても理解が深まってやる気満々の頃に辞めざる負えなかったので、次は次はと考えていたところ市の広報誌に「手話奉仕員養成講座」の募集がありました。

実はkuma-yomeは日常生活の中で手話の必要性を20代前後から実感していて独学で学んだりしていましたが、理解が深まって来た頃に体調不良でやめた過去があり、必要性を感じながらも接客に必要な最低限の手話を幾つかできるという程度でした。

田舎生活で友達も全く居ないし、気分転換になるような場所もなく買い物も車で行かなくてはいけないような遠方の為完全に引きこもり状態でした。

インターネットで調べてみると関東のブロガーさんが受講した様子が書いてあり「手話奉仕員養成講座」というのは履歴書に書いたりできるような資格的な物ではなく、ただ単に「手話ができますよ。」程度の修了書がもらえるというダケの講座だという事。

その後は地元のボランティアをしながら上級クラスを目指す講座だという事が分かり、週に1回数時間通うのを1年続ければ「修了書がもらえるんだ」と、何もやり遂げた事のないkuma-yomeは老熊に相談し受講を決意。

車中泊やツーリングの日程を調整してできるだけ休まないで一年通い続けられるように協力をして貰う約束をして申し込みました。
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そして3月の吉日。
とうとう一年通い続ける事ができ、修了書を手に入れる事ができました。

何の資格も免許も無く、向上心を忘れずに色んな勉強に取り組んで来たものの持病や新たな病の発覚等でやり遂げる事が何一つ出来ず落ち込んで来た40数年間。

やっと今年になって、最後までやり遂げる事ができ無事に修了書を手にすることがきました。

老熊は「真面目に勉強しに行ってるヤツなんか殆ど居らんで。みんな茶飲み友達作りに行ってるんや」と最初忠告して来た通り授業風景はとても最低最悪な物でした。

よく「イマドキの若い子は...」なんて言葉を良く聞きますが、「イマドキの若い子」の方がよっぽどマトモだと思います。

授業中はDVDを見たり先生のお話しがあったりした後、実技に写ったりするんですが、私語がとても多くどんなに集中しようとしても全く話が聞こえないし、読み取りの時間では大笑いしながら間違った答えを叫んだりするので、読み取りに集中できません。

授業中にスマホの音をきってないので、LINEの着信音や電話の音が鳴り響きまくり、自分のスマホの音だと気が付かないのか中々切らなかったり授業中に室内で電話に出たり...

ある時は授業中に一人の人が突然大声で怒鳴りだしたので、何事かと思ったら「〇〇ってどういう意味よ!」と叫びだし意味が分からないると、どうやら日本語の意味が分からなかった様子でした。

言葉は滑らかな日本語でしたし、外国人というお話しは聞いていませんでしたので、何故大声で怒鳴りだしたのかは最初分かりませんでしたが、教科書に書いてある日本語の意味が分からない様子。

kuma-yomeが行ってたクラスは「初中級クラス」だったので、言葉や漢字は小学校で習う程度の物しか出て来ないんですが、突然の怒鳴り声にビックリです。

時には手話の勉強だけではなく、手話の歴史や手話を使って生活されている方の生活等色んな講義があるのですが、ある時に「過去の差別歴史」について学んだ会の時に、信じられない発言が受講生仲間からありました。

講義で先生に教えられるまで知らなかった事実なんですが、その翌日辺りから数か月に渡って報道されている問題で「優生保護法」の誤解釈によって障害のある人が無理やり避妊手術を受けさせられたという話しを聞いた時に受講生仲間の方が突然大爆笑をし始め「犬かよ!」と言い出したので思わす反射的にその方の方をチラと見てしまいました。

他の方は何の疑問も違和感も感じて居られないようでチラリとみる事もしません。

講中の信じられない出来事を全て書き連ねてしまうと、受講生仲間に身バレしそうなので控えますが、絶対に関わりたく無い最低な人種の人達の中に一人飛び込んでしまった事に後悔し、老熊が言った事に対して「何て酷い見方をするんだろう」と不思議に思っていましたが、老熊がkuma-yomeに対して忠告してくれた事以上の最悪な状況だった為「ソフトな表現であっても忠告されていて良かったな」と思いました。

kuma-yomeは健康な方が途中で病に侵されたり、他人から理不尽に傷つけられるのはとっても嫌いな人なので、最近のドラマにありがちな暴力的なドラマ等は心の底から怒りがこみあげて来て疲れてしまうので全く見ません。

なので、心ない発言をするその方を許す事はできませんでした。
その後の数か月間、話しかけられても愛想笑いを全くせず返事もしなくなりました。

田舎の人は数十年遅れているとよく言われるけれど、今ネット社会になって情報が自分でいくらでも入手できる時代になって、都会も田舎も関係無いと思うようになっていましたが、実際引っ越してみてそれらが間違いだと知りました。

今住んで居る所では子供は「何の憂いも無く健康で賢く生まれてくるのが当たり前」だと思っている人ばかりだし、障害のある人に対しては、自分の幸せを実感する為に見下す為の存在なのだなと実感する事が多くありました。

kuma-yomeは地元で地下鉄に乗っている時や仕事中に手話ができない為にとっても「申し訳ない気持ちになる事」が多くありましたし、子供の頃近所で歩いている時に、目の見えない方が危うくトラックにひかれそうになったのを見かけて声をかけた事もありました。

子供が小さい頃には地下鉄内で盲導犬を連れた方と何度も見かけた事もあったので、子供は障害のある方との自然な接し方を学んでくれました。

なので何と言われようと子育ては大阪市内でやって正解だと今でも思っています。
母子揃って体が弱く通院や入院が多い為田舎では無事今を生きる事は出来なかったですし、子供には色んな人がいて世の中が成り立っているのだと分かって貰えました。

母子揃って世間的には負け組な経歴しかありませんが、人としてコソコソしなければいけないような性格でも生活をして来たわけでもありません。

何の資格も社会的地位も無く、世間の誰に対して影響力も発言力もありませんが、いつどこで誰に見られても恥ずかしくない姿で常に日常を過ごしたいと思っています。

仕事場ではいつも「どんなに忙しくても、どんなトラブルがあっても居るだけで安心する癒し系」と言われる事が多いですが、他人に対して自分勝手な価値観で優劣をつけたり傷つける発言をする人に対して、二度と微笑みかけたり話に応じる気は全くありません。

その人がどんなに他人に取り入るのが上手く、kuma-yomeが周囲の人々から悪人に見えようとも、その方に対して二度と微笑みかける事も会話に応じる事もありません。

最低な受講者に囲まれて一般常識や法律違反的な事について見失いかける事もありましたが、色んな逆境にめげず一年間通い続ける事ができ、何かを最後までやり遂げるという人生最大の目標が達成されました。

本来なら市内でボランティア活動をしつつ上級者講座を受け、更にその上を目指していくところですが、田舎な為ボランティアグループが一つしかなく、常識的にも人としての性格的にも最低最悪で最低限の法律を守るという事もも知らない同期の方とのおつきあいが続いてしまうので近隣の都会へ行って学び続けたいと思います。

市内のボランティアサークルの主催者や参加者はとても良い方が多くお話ししていてとても勉強になりましたし、手話を使って生活されている方々との手話での会話はとても勉強するうえで励みになり、新たな知識を与えて下さったのでとても感謝しています。

人として許せない人が複数同期に居た為の選択であり、今住んでいる市のボランティアサークルの方が悪いという事は全く無いんですが、市主催の講座で差別的な発言や法律違反的な行為を見て見ぬふりをするという田舎体質にまだ付いて行けないダケなので、もっと心身共に強くなってハッキリ言えるようにならないと今住んでいる市での参加絶対無理そうです。

手話言語条例というのを去年から知りまして、色んな自治体で手話講習が活発に行われているとネットで出ているので、手話に興味を持たれる方も多いとは思います。

kuma-yomeが参加した市では参加条件というのは全く無く、募集人数の1/3位しか集まらないので、一定の日数出席すれば修了書が貰えるというとても緩い条件でしたが、市によっては中学生以上という条件を設けている自治体もあります。kuma-yomeは今回参加してみて小学校卒業程度の国語力は必要だと思いました。

中学等で外国語を学んだ事のある方ならお分かりになると思いますが、しっかりとした日本語の基礎が無いと理解をする事は無理です。

kuma-yomeの同期の方はちょっとした日本語表現の違いでパニックになって怒鳴ってばかりで授業が中断し、その結果授業が遅れて最後の二ヶ月位は遅れを取り戻す為にマトモな授業は行われず、ただDVDを流してそれを見た直後に先生がDVDの内容を翻訳してみんなに聞かせるというダケの日々でした。

小学校卒業程度の漢字と国語力に加えて必要なのが見たものを真似る能力も必要です。
記憶力が悪くって覚えた事が翌週には忘れてしまうなんて事は誰でもある事なので、復讐したり真剣に取り組んでいたりすると段々身について来るので、記憶力の良さはあまりプレッシャーに感じる必要はありませんが、教室の前で先生がやっている表現を真似る。隣に付いて教えてくれている人の表現を真似る。

それができない人は講習を受けず、サークル活動から始められた方が良いと思います。

講習というのは、決められた日程内に決められたカリキュラムを終了する必要がありますので貴重な時間が無駄になってしまいます。

後は、やむおえない事情以外で遅れて行かない、遅れた場合は静かにそっと着席し授業のさまたげをしない。

授業中は携帯、スマホはマナーモードにし着信があった場合は教室外で電話を受ける。

授業中はたとえ自分が分からなくても勝手な私語をせず、授業に関係ある事のみを発言する。

以上の事ができない方は講習ではなく、サークルへ行って楽しく遊びながら学ばれるのをお勧めします。講習は誰かに強制されたりしなければいけない物でも無いので、真剣に学びたい人の邪魔だけはしないようにしましょう。

障害のある方や健康に難のある方に対しては時に手助けをしてあげなくてはいけない場合もありますが、それは健康な人でも同じです。特別な事ではなく人が生きて行く上で、ごく普通の事で今現在健康だと自覚している方もある日突然外出先で激しい痛みにうずくまる事もあるかもしれません。その時に誰かが声をかけて励ましてくれたり、救急車を呼んでくれるのと同じくらい自然な事なんです。

障害のある方や健康に難のある方は自分と心の上で対等で優劣はありません。健康な人でも優秀な人、そうでない人、裕福な人、貧しい人がいるように、障害があったり健康に難があったりする人でも優秀で裕福な人もいます。障害があったり健康に難があるから全て自分より劣っていて「〇〇してあげるわ」という考えはやめてください。

今回講習を受けてそういう酷い心で手話を学んでいる方ばかりだったのでkuma-yome自身とても悩み傷つきました。

kuma-yomeが手話を学び始めたきっかけは、外国人の方に英語や中国語で話しかけるのと同じく聞こえない方や話せない人と話したいと思ったからです。

難しい会話ができなくっても「いらっしゃいませ」「何になさいますか?」「幾つですか?」「ホットですかアイスですか?」「こちらで少しお待ちください」「ありがとうございました」くらいは言えるようになりたいと思ったからです。

外国人の方には一生懸命カタコトの英語で接客しようと頑張る人が多いのに、聞こえない人には筆談やジェスチャーをしようとしないで忙しいフリをする仕事仲間がいたのがすっごく残念だった事と、高校の時仲の良かった顧問の先生が「世界を見る前にお前はまず日本を見ろ!」と言った事もきっかけの一つになってますね。

kuma-yomeは40数年間学校行事等以外は大阪市から殆ど出る事がなく、白地図も埋める事ができませんでしたから。

1年間色々ありましたが無事に手話講習を終える事ができて、修了書を授与されましたので(名前は小学校レベルの漢字なんですが、あいうえお順に授与されているのにkuma-yomeの名前が市職員さんに読めなかったらしくちょっとずっこけましたが)これからもマイペースで手話を学び続けたいと思います。

田舎生活を始める直前に心臓疾患が発覚して一時はどうなる事かと思いましたが、心臓疾患2つ目が発覚した後も何とか故郷に居た頃よりは健康に見えそうな穏やかな生活がご近所さんの環境が良いお陰でおくれております。

今は心臓や持病に注意しながらマイペースに手話を学び続け、将来的には手話検定3級を目標に(どれくらい難関かは分かりませんが)頑張って学んでいきたいと思います。