野生クマに捕獲されました。

街っ子が野生クマに捕獲されて振り回されている日常です。

地震後の対策~一週間後に振り返って~

大きな地震に遭遇するのは一生に一度程度と思っていましたが、まさかの人生2度目の遭遇でした。
とはいえ前回の阪神淡路大震災の時は大阪市内だったので水道管が破裂してほぼ一日使えなかった事と、ガス管の損傷で数日間ガス臭による頭痛に悩まされたくらいでした。

それよりも困ったのは震災からしばらく経った後の生活です。
交通網が完全にアウトだったので船で人や物が移動していたわけですが、港のある地下鉄最寄り駅周辺にはこれといったスーパーや商店街が当時は無かったので、一駅手前の駅で降りた人たちが大群になってスーパーや商店街で野菜や飲み物を買って行った為、日常生活の買い物が困難になりました。

kuma-yomeは当時30分程度の地下鉄通勤をしていた為、あまり安くないとは言えビジネス街にある小規模スーパーで買い物ができたので何とかなりましたが、近所で働いて近所で子育てしている人は結構大変だったんではないでしょうか。

f:id:kuma-yome:20180627182732j:plain

地震直後に老熊が寝てしまったので一人で部屋をうろうろしたり老熊の隣でうとうとしたりして老熊が動き出すまで待機。

地震当日18時過ぎくらいに車でスーパーへ連れて行って貰いましたが、平面駐車場が満車で屋上駐車場へ珍しく止めて、下へ降りようとついいつもの癖でエレベーターのボタンを押してビックリ。

エレベーターのご利用を中止させていただいておりますとの張り紙が。

 まぁ当然ですよね。
地震の混乱で買い物客が殺到していてそれでなくてもお店の中が混雑しているのに余震の度にお客さんが閉じ込められてたら忙しくってたまりませんものね。

結構大きな地震だったのにも関わらず危機感があまりないのは自宅からスーパーの間の道がいつも通りの風景であった事と鉄道が完全にストップしているのに渋滞が見られなかった事が理由だったと思います。

(数日後に外出したら自宅から少し離れた場所にある一軒家はあちらこちらでブルーシートが掛けられていました)

 

f:id:kuma-yome:20180627182744j:plain

予想はしてましたがやっぱりお水は売切れていました。
(翌朝開店と同時に買い物へ行くと僅かながら売り場に並んでいたもののおひとり様1個限りの張り紙があり10分もしない間に売切れていました)


f:id:kuma-yome:20180627182805j:plain

地震当日、アルコール飲料はふんだんにあるものの、水やジュースは殆ど売切れていました。

去年まではミネラルウォーターや烏龍茶の買い置きをケースでしていたんですが、今は全くしていないし買い置き飲料の置き場が今回の地震では崩れ落ちた荷物の山に埋もれてしまっていたので買い置きしていても取り出す事は不可能だったので「置き場所は慎重に考えなくてはいけないな」と実感。

荷物置き場の棚はステンレス製の棚につっぱりポールが付いている巨大な物なので天井にしっかり固定されている為古いとはいえ倒れる事はありませんでした。
他にはキャスター付きの巨大3段引き出しや引き出しタイプの衣装ケースが積み上げてありどれも動くことはありませんでしたが、棚に乗せてあった色んな荷物が降って来ていた状態で本当に足の踏み場がありませんでした。

f:id:kuma-yome:20180627182814j:plain

パンも地震当日の19時前はうりきれで何もない状態でしたが、翌日の朝開店直後に行った時は普通に商品で埋め尽くされていました。

「流石はヤマザキパン!」と感動。
大きくはないとはいえ余震が続いている中パン売り場の回復が一番早かったようです。

f:id:kuma-yome:20180627182831j:plain

地震当日のカップラーメン売り場。
殆どのカップラーメンが売切れで焼きそばも殆どが売切れていました。
売れ残っていたのは値段の高い高級路線のカップラーメンと「あっさりすくなめカップヌードル」でした。

とりあえず電気も水道も止まってしまったら食べられなくなるカップ麺ですが、どちらも止まっていない今の間に沸かしたお湯をサーモスに保管して温くなったら湯冷まし、暖かい間はカップ麺等を調理する用として使おうと3個だけ買いました。

老熊はスープ春雨が好きなので売り場を移動して探すとたっぷりありました。満腹感が無いから売れ残っていたのかカップ麺売り場とは違う通路だったから売れ残っていたのかは不明。
お菓子は殆ど混乱はなくどの種類も残っていたので老熊にお願いしてチョコレートを1つ買って貰いました。
遭難再現ドラマを見ているとチョコレートや飴ちゃんは「行動食」として紹介されているし、それを食べた人が結構生き残ってたりするのでライフラインがなくなった時に役に立つかな?と予想。

電子レンジでチンするご飯も売切れでしたが、電気が止まってしまったら貴重なお水を大量に使ってお湯を沸かして湯煎するのかと思うと少し現実的ではない気もします。

野菜は投げ売り状態で色んな葉物野菜が組み合わせ自由で2つ売りされていました。
それでも野菜を買う人は殆ど居なかったので、地震対策にはならならないとの判断だったのでしょうか。

こういう時にとっても困るのが好き嫌いの多さで、和食は殆ど無理なkuma-yome。

1月に入院してから少しは野菜を食べるよう心掛けて来ているとはいえ、まだまだ一般の人から見ると好き嫌いが多過ぎるようで、備蓄する食料の選別には苦労します。

こういう時お婆ちゃんとかと一緒に住んで居たり「母から子へ」みたいな感じで代々続く伝統の保存食的な物が作れたり食べられたりすると困る事は無いんだろうなと思います。

去年ぐらいに話題になった「シーチキンの油でろうそく替わり」なんて裏技もいくらシーチキンが好きでも、ライターやマッチが使えないkuma-yomeには関係がないですしね。

とりあえず老熊は地震の当日は家にとどまってくれたものの、翌日以降も家にとどまり続ける訳にはいかないのでLINEでやり取りをしながら登山用ザックという物を一つ借りて中に薬や着替えテントと登山に必須な謎マット(敷いてると暖かい)とバッテリーを詰め込みました。

こういう時に困るのが持病系の薬。
災害時には医療支援の人が薬を持って被災地へかけつけるというニュースを3.11の時に見たので当時、行きつけの薬剤師さんに聞いてみたところ「kuma-yomeさんのお薬は4つの診療科で使われているお薬なので、そんな特殊薬という訳ではないし大丈夫かと思いますよ」と言ってくれていたのですが、1月に緊急入院した時に市内で一番大きな総合病院へ入院した時「そのお薬はうちにはありません」と言われてビックリしました。

持病のある方は大抵同じだと思うのですが、ずっと飲み続けてた薬を突然辞めると危険って言われたりする事があるんですよね。

しかも今は飲み残しゼロっていう対策を取ってて飲み残しは薬局へ持って行って返す仕組みになっているので余分な薬を持っている人が少なくなって来ているかも知れません。

kuma-yomeは超ビビりなので以前から飲み残した薬は車の中に5日分入れてあります。
老熊の思い付き車中泊で外出先に迎えに来てもらってそのまま車中泊。なんて事が過去にあって「着替えは持って来たで」と言われるんですけど、薬は持って来てくれませんので役に立ちます。

そういう時の予備薬5日分ですが、それとは別に飲み残しのお薬を100均で買って来た防水性が多少ありそうな袋に入れて更に災害用として保管しました。

災害にあった時に持病の薬が手に入らなかったら病気の重い軽いはあっても命に係わる危険があるのはどちらも同じですからね。

今回の地震でまた行きつけの薬局で相談した所、今住んで居る市内の総合病院に薬がないというとビックリされていましたが「意外と小さい病院の方があるかも知れません」との事でした。

今回初めて一人分の避難道具を詰め込んで見て思った事。
アウトドア経験が全く無い人間は何かと余分な物を詰め込みがちになってしまう危険性があるという事と、パッキングが死ぬほど下手

だという事。

以前老熊が夜中に救急車で運ばれて緊急入院した時、登山用ザックに指示された物を詰め込んで出かけたついでに山岳部先輩の元へお使いに行った時、使い方が分からず「これの止め方であってますか?」と聞いた所笑いながら「だいたいあってるで。素人臭いけど」と笑われてしまいました。

せっかく大量に詰め込める大きなザックを持っていても詰め込み方が下手過ぎたら担ぎ難いだけでなく大して物が入らない、たいして物が入らない登山用ザックって邪魔なダケの代物。

車中泊、ツーリング、災害避難用バッグで入れるべき物が大きく変わって来るので本当に必要な物を最優先して後から食料の方が良いのかな?とか考えこんでしまいました。

毎日あった余震も23日の23時08分のやや大きかったのを最後に体に感じられる物は無くなってくれました。

でも一か月くらいは念の為に枕元に避難道具とバイク用ヘルメットは置いたままです。

 
f:id:kuma-yome:20180627210909j:image

kuma-yome独自?!の避難グッズ考察

 一つ目は

災害避難用グッズに入れようと引っ張り出して来たのがこの古いandroid
普段使っているandroidは緊急連絡用等の為バッテリー温存の必要があり、テレビ等を見て無駄に消費する事は避けたいというのと、今使っているandroidは専用アンテナをイヤホンジャックに差し込まないとテレビが見れないのでイザって時にモタモタ準備をしてられません。

この古いタイプのandroidはアンテナが内蔵されているのでイヤホンで聞く時のみ専用パーツを取り付けるんですが、周囲の人と離れた場所で聞いたり音量OFFにして聞けばイザって時に直ぐテレビが見れます。

幸いにもkuma-yomeのUSBは現在現役使用中のandroidもこの古いandroidも同じmicroUSBのBなのでコードを余分に持つ必要もありません。

2つ目は

生理用ナプキン。
以前から災害がある度に問題になっている品です。
阪神淡路の時は不足している品の中に含まれていたので、熊本地震の時は支援物資として早期から輸送が行われていたらしいのですが「不適切」という事で被災者に配布される事は無かったと当時のニュースで見ました。

若い女性にはあって当たり前、無かったら何かの健康不良を疑わなければいけないくらい重大な生理という現象。

急激なストレスが一気にかかると突然予定日でもないのに始まってしまったり健康だと思っていたのに「夜まで超熟睡シート」が1時間もしないで交換しなければいけないくらいの出血に陥る場合もあります。(kuma-yomeはそれが原因で子宮筋腫が発覚しました)生理や子宮筋腫等による出血の他にも過活動膀胱の方や、お風呂や洗濯が困難な災害時の衛生管理にも役に立ちます。

3つ目は

 検査結果のコピーとお薬手帳
3.11の時に「お薬手帳があったから被災者の治療がスムーズに再開できた」と言われた事から義務化されたんですが、kuma-yomeはそのずっと前からいきつけの薬局でしつこいくらいに言われて必要性を自覚させられましたが、前回移住を計画した市では「面倒」といった理由からお薬の説明書すら発行してもらえない病院が殆どで、今住んで居る市でもあまりいい顔はされません。

でもkuma-yomeは心臓にトラブルを2つ抱えていて普段から何かあったら直ぐ病院へ行って心電図をとってもらうよう言われています。

一人っきりの平穏な夜ですら救急車で運ばれて点滴を受けた事があるので災害時には必須です。

以前薬剤師さんに聞いたんですが、お薬手帳が無い場合お薬の入っていた袋や錠剤の束?を持って入れば薬の名前と量が分かったりするらしいのでお薬手帳がない人はサンプル的に持っていると良いかもしれません。

最悪の場合は薬局で薬を調べて貰って何を飲んでいるのかが分かるらしいです。(粉々になっている場合はダメ)

阪神淡路の大震災の時は子供が生まれたばっかりだったので紙おむつ(新生児用は普段から入手困難だった為)や肌着、清潔なガーゼ等を避難バッグに入れて自分の物は入れませんでしたが、今回は一人分なので本当に悩みました。

このまま最低でも一年は大きな地震が来ない事を祈りつつ避難用登山バッグを枕元に今日も就寝。